英単語の復習は連想で--言葉を並べて説明

英単語の復習は連想で--言葉を並べて説明

英単語の復習って単調になりがちですよね。そして、なかなか覚えられなくてつらくなりがち。

日本語で意味を確認したり、スペルを書かせてみたり……。 一問一答形式での復習になりがちで、飽きちゃったりすることが多いはずです。 また、一問一答形式だと簡単すぎるという場合にも、他の内容へ発展させるのが難しいという難点があります。

そこで、「英単語から連想される言葉を英語で答えてみる」という方法はいかがでしょう? いつもとはちょっと違った復習方法は気分転換にもいいかもしれません。

連想で英単語の復習がおすすめの人

1.用意するもの

A5あるいはA6サイズ位の紙、数枚。復習したい分だけ、紙を用意してください。

紙を用意したら、四つ折りにして、最後に三角形のあとをつけます。 三角形のあとをつけるときに、気をつけてほしいことは、広げたときに中央部にひし形のような形ができるように折り曲げること。

連想確認の用紙の用意

この紙が用意できたら、広げて、中央部にできたひし形の中に、確認したい単語を記入して、再度、四つ折りにします。

単語の記入はお子さんにしてもらって、しばらく時間が経ったタイミングで復習に利用するといいかもしれませんね。

連想で確認する単語の記入方法

準備はこれだけです。

すごく簡単でしょ?

2.連想される言葉を英語でこたえてみよう

では、復習を実際にしてみましょう。

“elephant"という単語を確認する場合を想定します。 「あっ、象って意味でしょ」と「象」と答えてはいけません。 「象」から連想される言葉を書きます。

連想した単語の答え方

“long nose”, “big ear”, “Africa”…..などと周囲の4つの枠を埋めていきます。

“牙”……。「牙って英語でなんていうんだろう……。」

こうなったら、チャンスです。和英辞書を引いてしらべてみましょう。

もしも思いつかないけど、どうしても答えたいという言葉があるときには、特別に日本語で答えてもらっても構いません。英語でなんというのかきっと気になるはずなので、辞書で引いて関連語彙として確認しておくとよいでしょう。

3. 関連して文法事項も確認しよう。

せっかくなので、連想してでてきた言葉を使って、勉強してみませんか?

中央に書いた確認したい単語を説明する短文を作ってみるといいでしょう。

3-1.具体例①:英語を学びたて、3単現のsを勉強する場合

基本的な3単現のsの説明を確認したら、簡単に英文を作ってみます。

文法事項への発展例の初級編

たとえば、

“Elephant has a long nose.”, “Elephant has big ears.”

という感じで文章を作ってみましょう。すごく難しい文章を書くよりも簡単な文章をいくつも作ってみるのがよいと思います。書いていくうちに、単語の組み合わせ方などが気になりだすかもしれません。そういうときは、また英語辞典を引いて確認してみるとよいでしょう。

3-2.具体例②:英語に慣れてきた頃、関係代名詞を勉強する場合

関係代名詞を使って短文を作るとこんな感じでしょうか?

“Elephant is an animal with a long nose and big ears, which lives in Africa.”

“Its ivory is very precious.”

「“Its ivory is very precious.“だと、最初の文章とアンバランスだから、so that構文を使って、もっとくわしく書いてみようかな」となんて、表現できる幅が広がって、書くことが楽しくなっている頃かもしれませんね。

文法事項への発展例の中級編

“Elephant is an animal with a long nose and big ears, which lives in Africa. Ivory is so precious that there are so many poache and smuggle it.”

改善点はいろいろとありそうですが、英英辞典に載っていそうなレベルです。実際に英英辞典を引いて、文章を比べてみるとおもしろいことでしょう。

もしも英文を改善したいなら、このぐらいのレベルになると、英語が得意な人やネイティブの助けを借りた方がよいかもしれません。

4. おわりに

今回は、連想による英単語の復習方法を紹介しました。 英単語のスペルを確認する方法ではなく、意味を確認するものですが、すごくエネルギーを使うはずです。でも、いつもとは違って、お子さんが自由に考える余地の残された、楽しい学習になっていることでしょう。覚えていたはずの単語のスペルミスに気づいたり、関連語彙についても調べて学習することができる一石二鳥な方法でした。

余裕があるときは、新しい文法事項を使って短文を書いてみても面白いです。さらには、英語の学習の進度に差があるお子さんが複数がいても、方法によっては同時に取り組ませることもでき、便利な方法かもしれません。

英単語の暗記はきつく嫌になることも多いですが、この方法がすこしでもお子さんのイヤイヤを緩和して、楽しい家庭学習のお役に立てればうれしいです。