何度も書くな!!−−漢字は歌って覚えろ!?

何度も書くな!!−−漢字は歌って覚えろ!?

漢字を覚えるのって、本当に大変ですよね。

学校の宿題で「5回書いて来い」なんて言われて、ちゃんと宿題させたはずなのに、覚えていないってこと、あるあるですよね。

漢字が苦手で、何度も書いても覚えられないとき、おすすめの漢字の暗記法は、歌って覚えるです。

漢字を歌って覚えるのがおすすめな人

1.漢字は歌って覚えた方がいい理由①−−単純に覚えやすい

「突然ですが、人の顔のイラストを15秒で3個書いてください。 ただし、顔のイラストは同じような見た目で書いてください。時間を測る前に30秒、考える時間をあげます。」

と言われたら、どういうふうに書きますか??

急なことで、「そんなのは無理」という人も多いかもしれません。

でも、案外「へのへのもへじ」の絵描き歌で書いちゃおうって思う人が多いかもしれません。

ふだん、書き慣れたひらがななので、同じような大きさで書くことさえ気をつければ、条件はたやすくクリアできることでしょう。

へのへのもへじ

漢字を覚えるときも、絵描き歌を利用してみませんか??

「いち→たてたて→イ→匕」 これで書けるのは漢字は何でしょう??

花という字の覚え歌

正解は、「花」です。

すでに知っている文字を使って書くので、楽に覚えられそうな気がしませんか?

それに、ただやみくもに何回も書くのは異なり、パーツごとに覚えていく方法です。覚えるポイントが明確になっているので、どこであやふやになっているのか、気をつけながら、学習できるはずです。

2.「漢字を歌って覚えるなんてアホらしい」なんて言わせない!!

また、問題です。

「琺瑯」って漢字、なんって読むかわかりますか?

絵描き歌の要領でパーツにわけて考えれば、楽ちんですよね。

「王」+「法」で、「ホウ」。

「王」+「郎」で、「ロウ」。

そう、正解は、キッチンでよく使われている「ホーロー」です。

形声文字の琺

なんとなしに、「王」の部分は、「玉」のこと。

だから、なにか大切なものとか高価なものだ。

もう一方のパーツは、「法」はよく意味がわかんないな……。

「ホウ」って音を表しているのかな、って具合に考えたはずです。

そんなのは、当たり前だと思うかもしれませんが、 これはすごく大切な知識になります。

実は、これ、「六書」という漢字の分類に係る知識だからです。

漢字を象形文字、指事文字、会意文字、形声文字、仮借文字、転注文字に分類したものです。

六書

今回の「琺」は意味を表す部分と音を表す部分からなる、形声文字になります。

この形声文字、漢字の約7割程度を占めていると言われているらしいので、この知識があるだけで、大方の漢字の傾向をつかめた気になりませんか?

3.漢字は歌って覚えた方がいい理由②−−ミスが減る!?

またまた、問題です。

下の画像を見てください。

今は懐かしのCD。CDの「うら」面ってキラキラしてきれいですよね。

「うら」面の「うら」って漢字、どう書くのが正しいでしょうか?

裏の字は間違えやすい

正解は、①です。

どっちが正解か、迷ったというひともいませんか?

裏という漢字は、書き間違いしやすいもののひとつです。

そんなとき、「【衣】の間に【里】」で「裏」となんて覚えていたら、どうでしょう?

裏の字の覚え歌

裏の字の下の部分を「表」のように書いてしまうミスはなくせそうじゃないですか?

何度も書く方法だと書くこと自体が目的になってしまって、だんだんと注意散漫になりがちで、間違って覚えてしまうかもしれません。

もちろん、歌って覚える方法でも、最初の歌詞を作る段階で間違ってしまうと、ミスは避けられません。しかし、何度も書く方法よりは、注意深く漢字の構成を観察して歌詞をつくることでしょう。何度も書いて覚える方法より、ミスしづらくなるかもしれません。

»» 関連記事:「どうして漢字を勉強するの?と聞かれたら 」

4.おわりに

この記事では、漢字の覚え方について紹介してきました。

「漢字を歌って覚えるなんて、アホらしい」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、絵描き歌などから経験的に覚えやすいということはなんとなく理解していただけるのではないでしょうか。

また、パーツごとにわけて漢字をとらえることは、漢字についての学問の視点からも意外と悪い方法ではなさそうです。

いろいろとキャッチーな歌を作って漢字を覚えることができれば、漢字学習がますます楽しくなることでしょう。

5.なにか役に立つ市販の教材を探しているなら

もし、漢字覚え歌を作るのが大変なら……。

こういった書籍もありますよ。

書き込み式なら……


カード式のもの。 他の漢字学習用の教材と併用したいなら、こちらがおすすめ。